社協って

■基本的な性格

社会福祉協議会(社協)は「地域が自らの手で安心して暮らせるまちをつくる」という地域福祉を 進めるための民間の社会福祉団体です。地域の住民が主体となって「わたしたちのまち」を考え、 住みやすい地域にするための取り組みに携わってもらうことが、地域の実情に合った 「福祉のまちづくり」の鍵だと考え、事業を進めています。
社協は、住民代表、専門機関、当事者団体、関係機関、学識経験者などで構成され、 社会福祉を目的とする事業の企画・実施、住民参加のための援助、調査、普及、宣伝、 連絡、調整、助成などを行っています。
いいかえれば、住民主体の「福祉のまちづくり」のための活動が進みやすくなるよう、 ”縁の下の力持ち”のような存在となって支援している団体…それが社協です。

■キーワード

●地域住民の組織化

地域住民が生活課題を抱えた当事者であり、その課題を解決する力を持った存在であると 考えるのが「地域福祉」の独特な視点です。でも、地域に住む多くの人がどんなことで 悩んでいるのか、当事者である住民は気付けないことが多くあります。
そこで、住民の方に集まって話し合う機会を提供したり、調査活動を行なうことで、 隣近所の人たちが同じようなことで悩んでいたと気付けるように促し、 現代の社会で失われつつある「ご近所の連帯感」を取り戻せるような支援を 社協は期待されています。
また、すでに地域福祉の担い手としての役割を期待され組織されている 地区福祉委員会がスムーズに活動を展開できるような 支援も社協の仕事です。

●当事者の組織化

上記の「地域住民の組織化」は、「その土地に住むことで」起こる課題を その土地に住む人たちで考えて解決に向けて取り組む、というものでした。
でも、地域には深刻な課題を持っているけれども、少数であるために気付かれない、 関心を持たれないという人たちもいます。難病を持った方たちやその家族の方たちなどは その典型的な例です。
そこで社協は、同じ課題を持つ人たちが集まる機会を提供し、組織化への支援を行ないます。 グループが同じ辛さを抱えてきた人の話を聞ける場所、またリアルな情報が得られる場所となり、 自ら課題を乗り越えていこうとする力が取り戻せるような支援を行ないます。

●マンパワーのコーディネート

ほとんどの社協には「ボランティアセンター」があります。
1995年の阪神・淡路大震災後、ボランティアという活動に注目が集まり始めました。 「自分のできることを無償に近い形でもできるときにして、だれかの役に立つ」ボランティアに 意義を感じる人が増えたためだと考えられます。
その「思い」を「行動」へと移せる場へとつなげるための、連絡調整などの役割を ボランティアセンターが担っています。
活動する人たちが活動を続けやすいようにするため、グループ化を支援することもあります。
また、ボランティアに関心を持ってもらうための 「ボランティア講座」を企画します。

●話し合う”場”の確保

以上のような「組織化」を進めるためには、個人個人の思いをぶつけられる場が 十二分に確保されることが必要です。
また、行政や地域内の福祉・医療機関、社協が組織化を進めてきた機関などと協働して 地域福祉を推進していくためにも話し合い、方針を定めていく場が必要となります。
それぞれが取り組んできた活動から得られた考えを持ち合い、すり合わせることで 地域の実情に即した全体を巻き込んだ取組みが生まれると信じています。

■島本町社協の構成

島本町社協では以上のような役割を果たすため、以下のように組織を構成しています。

役員
会長 1名副会長 2名 常務理事 1名 理事 11名監事 2名
議決機関
評議員会(31名) 法人の事業目的に賛同し、法人の財政を支援する団体の代表が参加し、 社協の最高議決機関を組織しています。
各事業推進機関
事業部会 社協に関するあらゆる事業の取り組み方を考え、関わります。
広報部会 社協での取り組みを住民の方に 伝えるための広報紙「やまぶき」の編集に携わります。
ボランティアセンター運営委員会 ボランティアセンターのあり方を 考え島本町内でのボランティア活動が活発になるような方策を考えます。
献血推進委員会 献血活動が円滑に行なわれるよう会場での活動や、 宣伝などを行ないます。
地区福祉委員会 住みよい福祉のまちづくりを進めるため、 住民が主体となって 地域福祉活動を展開している組織です。町内では各小学校区に設置され、 4地区の福祉委員会が組織されています。


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